トップページ > 私たちのこと > 社長あいさつ

社長あいさつ

なぜ限定6棟なのか…

なぜ限定6棟なのか。

それは、「本当にいい家」をつくりたいから。それに尽きます。


自然素材でつくる家は施工が難しい。それ故、手練れの職人集団でしか実現できない。木や土の特性を知り尽くした者でなければ、それらを使って家をつくることは不可能である。今日、45~60日で造る規格住宅が流行している。30年も40年も住む家がそんな短期間で完成してしまう。まるで等身大のプラモデルのよう。そのような住宅が手練れ職人の数を激減させたと言えよう。大幅な省力化が日本の職人の技術を衰退させた。

我々はそんな中でもなんとか手練れ職人を確保できている。大工、左官、建具、屋根…どの職人も一流だ。よって現在でもいい家を建てることができている。しかし、手づくりのため、1棟建てるのに最低でも3~4か月はかかる。頑張っても2棟の並行作業までが限界。よって1年間で6棟となる。

逆に年間30棟を目指す会社をつくったとしよう。それには営業専門のスタッフも必要になり、手練れ職人は探してもいないので、建物をある程度のウデマエでも建てられるように仕様変更(簡素化)しなくてはならなくなる。家の仕様が下がってローコスト化した分はスタッフ増強分人件費で飛んでしまうどころか経費は増加する。さらには展示場などつくればさらに経費は上乗せされる。この時点で経費率は40%~50%は必要で3,000万円で契約した家は1,500万円でしか建てられない。でないと会社が沈む。この場合、年間経費が3,000万円×30棟×50%=4億5,000万円。人件費(職人などの直接工事に関わる人の人件費は建物の原価に入ります。こちらの経費は工事に関係のない人々の人件費)、設備費(事務所、備品、展示場など)、広告CM費、税金(法人税、社会保険、厚生年金、消費税など)など払っても、この内容なら家は商品として、経営の戦略としては二重丸だ。しかし、「いい家をつくる」という命題からは遠ざかってしまう。だから限定6棟

商品みたいな家はつくらなくていい。

もっと詳しく知りたい方は