2021.07.11
家づくり

イメージからリアルへ

一級建築士|井上秀樹

イメージからリアルへ

写真はいつも使用している建築CADシステムだ。正式にはcomputer-assisted drawing。コンピューターを使って作図するシステムとなっている。

ソフトはもう20年来使っている「DRACAD」というソフトだ。実際に直感的に作図できるというのがウリ。その他主流は、フリーソフトでもある「JWCAD」、上位ソフトの「AUTO CAD」(オートといっても自動で書いてくれるものではない)などがある。

各設計事務所や設計士で使用しているソフトが異なる。データのやり取りを行うこともあるため、どのCADでも互換性にとんだDXFというファイル形式で保存できるため、自分にあったCADを使用しても問題はない。

この作図した図面は現在大規模リフォームしているお宅のクローゼット。イメージは森の中のブティックだ。

イメージからリアルを再現したもの。床壁天井すべて桧板。棚も杉板。森の中で服を選べる感じだ。まだ工事途中で完成すれば、また雰囲気は変わる。

規格設計や既製品だらけの普通の家では、到底つくることはできない。完全フルオーダー、唯一無二にお応えできるのは、大工職人手づくりの木の家だけである。