地震で被災した数寄屋門。修繕を行うこととした。修繕でもコストがかかるが、造り直すよりも大幅にコストが抑えられる。現在、地震により、梁桁が下がっており、引き戸及び開き戸は開閉できない。
地震で被災した数寄屋門。修繕を行うこととした。修繕でもコストがかかるが、造り直すよりも大幅にコストが抑えられる。現在、地震により、梁桁が下がっており、引き戸及び開き戸は開閉できない。
数寄屋門出入口の床面はタイルなどではなく鉄平石という自然石を貼ってある。接着下地のモルタル(セメント)が下がり、石の下側が空洞となり、軽い音がする。俗にいうタイル浮きだ。これが起こると、タイルの割れやハゲが起きる。石は割れることはほとんどないが外れ(ハゲ)ることがある。こちらも解消することとした。
梁桁の下がりも修正し、建具も普通に開閉可能となった。木材は土台部分のみ新材と交換。新材と色を合わせるため既存部も含め浸透性自然塗料により仕上げた。かつての木材は肥料などを用い時間短縮で育てておらず、自然に任せて育てていた。それにより年輪の幅が小さい高強度の木材となっていた。交換するよりもかつての木材をできるだけ使うことにより、以前と変わらず高強度高耐久の数寄屋門となった。