2020.09.05
★お知らせ

超大型強力台風10号

一級建築士|井上秀樹

これは非常に危険。最大限の対策を!

 熊本県南豪雨災害から約2か月。追い打ちをかけるように今度は台風だ。

 2020.09.05現在、沖縄県南大東島付近を北上中。勢力はまだまだ成長中である。最大予想で中心気圧915hp、最大瞬間風速80m/sとか言っている。非常に危険だ。さらにはルートも悪い。(1991.09.27台風19号の時で940hp、最大瞬間風速52.6m/s)台風は反時計回りに風が吹く。そして北へ移動する。台風の中心から見て左側は風は北から南へ吹く。台風自体は北へ移動。よって移動速度分は威力が相殺され少し弱まる。逆に右側は移動速度も上乗せされ、強烈な風となる。

 今回の場合、台風の右側が熊本県をかぶせる形で通って行く予想。危険極まりない。

明日から本格的に暴風域に

 明日6日から7日にかけて吹き荒れるようだ。対策はみなさんされてるとは思うが、屋外の飛びそうなものは、重量物で固定または家の中へ。シャッター、雨戸がついているお宅は風が強くなる前にはしっかり閉める。ここでシャッターも雨戸もロックがついているので、忘れずに。ここを忘れると強風でシャッターが上がってめくれたり、雨戸が飛んで行ったりして本末転倒になる。そういうのがついていなくてガラスむき出しのところは、ガラスの飛散防止にテープを貼る。あくまでも割れた時のための対応だ。ガラスが割れ破片でケガをするのも防げる。でも一番の効果は部屋の中に風を入れた事による吹き上げで屋根が壊れるのを防ぐことだ。これは大事。屋根があるのとないのでは復旧のスピードもコストも変わってくる。その差は言うまでもなく雲泥の差だ。そうならないためにも家の中には風を入れないこと。入ってしまった場合は他の窓も開けて風が抜けるようにして建物へのダメージを軽減するしかない。この際、家財道具はあきらめるしかない。家が壊れてしまっては、家財道具も何も残らない。

 テープの貼り方はガラス四辺を四角に貼る。次にガラス中心を通るように縦横斜めに貼る。これだけでずいぶん割れにくくなる。使用するテープは養生テープがいい。ガムテープだと糊が残り掃除が大変。養生テープも役目が終わったら剥がすこと。時間が経つと養生テープも糊が残り掃除が大変となる。

また、ガラス自体をガードするには外からベニヤ、コンパネなどを打ち付けるのがいいだろう。

大雨にも注意が必要だ

 24時間降雨量も300mmとか言っている。これも土砂崩れや川の氾濫に結びつかなければいいが…。何にしても最大限の対策が必要だろう。これ以上何も起こらない事を祈る。