今の現場も佳境に入った。しっくい壁が仕上がり、建具、器具関係を取り付けるだけとなった。初めに大物住宅機器のシステムキッチンが入った。現在のキッチンは人間工学に基づき使いやすい高さ、幅、動線で造られている。またIHや食器洗い乾燥機などの電気製品は日本の流し台メーカーはすべて同じ寸法としており、万が一の故障に備えてポン付けできるようにしている。電気製品の故障のたびに天板を外すような大掛かりな工事をしていては取替工事費がバカにならない。
今の現場も佳境に入った。しっくい壁が仕上がり、建具、器具関係を取り付けるだけとなった。初めに大物住宅機器のシステムキッチンが入った。現在のキッチンは人間工学に基づき使いやすい高さ、幅、動線で造られている。またIHや食器洗い乾燥機などの電気製品は日本の流し台メーカーはすべて同じ寸法としており、万が一の故障に備えてポン付けできるようにしている。電気製品の故障のたびに天板を外すような大掛かりな工事をしていては取替工事費がバカにならない。
タカラスタンダード製のキッチン。オススメ最大の利点が扉だけでなくキッチン本体の中もホーロー仕様ということだ。ホーローというのは鉄をガラスでコーティングしたもの。あの有名なエジプトのツタンカーメンのゴールドとブルーの鮮やかな仮面もホーロー製だ。3000年もの悠久の時を経てきれいな状態で現存している。(現在エジプト考古学博物館に展示)耐久性はお墨付きどころかオーバースペック。さらにホーローの質を左右する焼成温度が非常に高く鉄とガラスの結びつきが非常に強固。ハンマーで殴っても傷ひとつ入らない。ちまたのホーロー鍋は焼成温度が低くそこまでの強度はないからハンマーで叩くことはしないこと。このキッチンは内部外部に関係なく汚れもつきにくく、油、焦げ、水なんでも布巾一発で即座にきれいになる。毎日使うキッチンでは何よりの性能だ。それが表に見える所だけではなく本体内部もというから企業姿勢に頭が下がる。
タカラスタンダード製のシステムバス。壁は専売特許のホーロー壁。ガラスで覆われているため、カビの胞子が根を張りにくく、カビが発生しづらい。掃除のしやすさも申し分ない。床は本物の磁器タイル。以前、浴室タイル下地はモルタル(セメント)と砂利だった為に冬は非常に底冷えしていて、タイル=冷たいと既成概念を植え付けていた。そこを打開したタカラは凄い。タイルの下地に断熱材を用いた。しかし断熱材には強度がない。簡単に割れてしまうのだ。床になんて使うことはできない。そこで飛行機の翼にヒントを得た。あの鉄の塊が空を飛ぶ。翼が鉄板で出来ていては、重くて飛べるはずもない。逆に軽量化の為に薄くすれば風の力で曲がってしまう。軽量かつ曲げに強い構造。そう飛行機の翼のハチの巣状の構造鉄板を骨組みにしているハニカムシャーシという軽量高強度構造である。これと断熱材を組み合わせ磁器タイル床のシステムバスを造った。タイルは冷たいというのは昔の話となった。耐震性能にも目を向け、普通浴槽下部は5本の脚(意外と細い)だけで支えている。タカラはそれを規定数のバー材(ステンレス製の根太)としている。浴槽には約200Lの水が入る。水だけでも重量にして200KGだ。地震力みたいな水平方向からの力がかかれば浴槽と脚の取付部に相当な応力がかかる。これをバー材とすることは力を分散させ、より大きな入力に耐えられるようになる。いわば点で受けていた力を線で受けるということ。
タカラスタンダード製の洗面化粧台。キッチン同様扉も本体もホーローだ。特に水が飛び散りやすい洗面台にホーローは最適。どの家も一番に最初にやられる箇所である。水にさらされる量が非常に多い。そこにベニヤなど使ってあれば2~3年でダメになる。ただ残念ながら洗面台にはそこまで気を遣ってある商品は少ない。なぜなら水に強い材料で造ってあるものがほとんどないから。大抵扉にはいい材料を使っていても本体は化粧ベニヤの太鼓張り(化粧ベニヤを組上げられた骨組み[桟]に表裏張ったもの)。水をかけるとエッジの部分(端部角部)から接着剥がれが起こる。見分けるには本体内部の壁を叩くとわかる。3段カラーボックスを叩いたときと同じ音がする。
続きはまた明日。「なぜタカラスタンダードなのか?」ということにフォーカスを当てる。